NISAの改正で資産運用がもっと身近に!5つの注目ポイント

こんにちは、Manaです!
今回は、金融庁が2025年度の税制改正要望で検討している「NISA(少額投資非課税制度)」の利便性向上についてお話しします。

資産運用に関心を持つ人が増えている今、NISAの利用がさらに広がることが期待されています。
政府が目指す「資産運用立国」の実現に向けて、NISAの制度をより便利にするための改正案が提案されました。

本記事では、その具体的な内容と、それが投資家にとってどのようなメリットをもたらすのかについて、わかりやすく解説します。

NISA利便性向上の重要性

NISAは、投資の敷居を下げ、多くの人々に資産運用の機会を提供するための制度です。

この非課税制度により、投資利益への税負担が軽減され、資産形成をサポートします。
しかし、現行のNISAにはいくつかの改善点があり、これらを解消することが今後の普及にとって重要です。

そこで、金融庁は2025年度の税制改正において、NISAの利便性を向上させる提案を行いました。

NISA(少額投資非課税制度)
個人が株式や投資信託などに投資して得た利益に対して税金がかからない制度です。少額の投資から始められ、資産運用の普及を目的としています。

アクティブ型ETFのつみたて投資枠への導入

一つ目の提案は、「アクティブ型ETF」をつみたて投資枠に含めることです。

これにより、投資家はより多様な投資先を選べるようになり、リターンを追求しつつリスクを管理できるようになります。

アクティブ型ETFは、ファンドマネージャーが裁量で銘柄を選び、指数に連動する従来型ETFとは異なります。
これがつみたて投資枠に加わることで、投資家はより計画的かつ柔軟に資産運用を進めることが可能になります。

アクティブ型ETF
ETF(上場投資信託)は、証券取引所で株式のように売買できる投資信託です。アクティブ型ETFは、運用者が市場平均を上回る成績を目指して銘柄選定を行うタイプで、通常のETFとは異なに市場指数に連動することを目的としません。

最低取引単位の引き下げ

二つ目の注目点は、つみたて投資枠の最低取引単位の引き下げです。

現行のNISAでは、投資信託は100円単位で購入可能ですが、ETFは1000円以下と制限されています。

この制限は、特に小額から投資を始めたい初心者にとっては高いハードルとなっていました。

最低取引単位が引き下げられることで、より多くの投資家が自分のペースで投資を続けやすくなり、資産運用の間口が広がります。

最低取引単位
投資家が金融商品を購入する際に必要な最小単位のことです。

NISA口座の金融機関変更時の改善

NISAのもう一つの改善点として、NISA口座を開設する金融機関を変更した際の手続きの改善があります。

現在は、口座を別の金融機関に移す際に1〜2週間の間、買い付けができないという不便さがあります。

金融庁はこのプロセスの改善を提案しており、税務署の確認手続きの迅速化やデジタル化を進めることで、より柔軟に金融機関を選べるようになります。

デジタル化の促進

デジタル化の推進も、NISAの利便性向上には欠かせません。

現在、NISA口座の開設後10年経過時に行われる国内居住確認は、郵送手続きが必要です。

これがデジタル化されれば、確認手続きが簡素化され、利用者の負担が軽減されます。

これにより、NISAの利用がより便利になり、さらに多くの人々が継続して制度を活用できるようになります。

デジタル化
NISAや他の金融手続きのデジタル化が進む中で、NISA口座の開設後に行われる居住確認の手続きが依然として郵送に頼っています。デジタル化を進めることで、利用者の負担を軽減し、より簡便にNISAを利用できるようにすることが提案されています。

iDeCoとの相乗効果

NISAと同様に、個人型確定拠出年金(iDeCo)の利便性向上も重要なポイントです。

iDeCoは税制優遇を受けながら老後資金を積み立てるための制度であり、NISAと併用することで資産形成をより強力に進めることができます。

金融庁は、掛け金の引き上げに伴う税制措置を要望しており、これによりiDeCoの魅力も高まるでしょう。

iDeCo(個人型確定拠出年金)
個人が自主的に老後のための資産を積み立てる制度で、掛け金は税制上の優遇を受けられます。NISAと併用することで、より効果的に資産形成ができるとされています。


まとめ

今回の金融庁の提案は、「資産運用立国」を目指す政府の意向を反映し、NISAやiDeCoの利便性を向上させる重要なステップです。

アクティブ型ETFの追加や最低取引単位の引き下げなど、投資家にとって大きなメリットがあります。

これらの改善により、NISAの魅力がさらに高まり、資産運用の普及が進むでしょう。特に、NISAとiDeCoを賢く活用することで、老後資金の計画的な形成が期待できます。

これらの改正案が実現すれば、NISAはより多くの人々にとって魅力的な資産運用の手段となるでしょう。

資産運用を始めたい方、既に始めている方にとっても、NISAを活用した賢い資産形成が、より一層身近なものになることを期待しています。

資産運用立国
国全体で資産運用を促進し、国民の資産形成を支援する国家戦略です。金融庁はこのビジョンに基づき、NISAやiDeCoなどの制度を改善し、国民が資産運用に参加しやすい環境を整備しようとしています。

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