「往復ビンタ」を避けるために！資産運用で失敗しないための基本とは？

こんにちは、Manaです！

今日は、みんながちょっと不安に感じている「最近の株価の乱高下」について、じっくりお話ししたいと思います。

「往復ビンタ」なんて言葉が飛び交うくらい、市場が上下に大きく動いた最近ですが、この状況に不安を覚えた方も多いのではないでしょうか？

特に、新NISA（少額投資非課税制度）が始まってから、資産運用に挑戦する人が増えていますが、ここで重要なのが「正しい金融教育」です。

みなさんが今後、資産運用で大きな失敗を避けるために、知っておくべきポイントをわかりやすく解説していきます。

株価乱高下の背景と「往復ビンタ」とは？

まず、今回の市場の動きについておさらいしましょう。

最近、日経平均株価が過去最大の下げ幅を記録した翌日に、今度は過去最大の上げ幅を記録しました。これを受けて、多くの投資家が動揺し、特に個人投資家の間で「往復ビンタ」という言葉が飛び交いました。

この言葉が意味するのは、株価が急落したときに慌てて持ち株を売ってしまい、結果的に損失を確定させてしまうこと。その後、株価が急上昇してしまうと、売らずに持ち続けていたら利益を得られたのに、という後悔が残るのです。

このような急激な市場の変動は、特に初心者投資家にとっては大きなストレスですし、正しい判断をするのが難しくなります。しかし、こうしたリスクを回避するためには、冷静さを保ち、長期的な視点で資産運用を行うことが重要です。

新NISAと個人投資家の群集心理

次に、新NISA（少額投資非課税制度）について触れたいと思います。

新NISAが始まってから、多くの人が「資産運用を始めなきゃ」と考え、急いで投資を始めた方も多いでしょう。

この背景には、「この機会を逃したら損をするかもしれない」という群集心理が働いていることが考えられます。

しかし、このような心理に駆られて投資を始めると、冷静な判断が難しくなり、結果的にリスクを過小評価してしまうことがあるのです。

特に高齢者の中には、資産のほとんどをリスク資産に投じるケースも見られ、今回の株価乱高下で大きな損失を被った方もいます。

これは、資産運用の基本である「分散投資」の意味を誤解していることが一因です。

分散投資は、異なるリスクを持つ資産に分けることでリスクを減らす方法ですが、リスク資産だけに投資を分散しても、全体のリスクは大きく残ってしまいます。

新NISA（少額投資非課税制度）
日本の非課税投資制度で、個人投資家が一定額までの投資から得た利益が非課税となる

分散投資
リスクを減らすために、異なる種類の資産に投資を分ける投資戦略。
株式や債券、外国通貨など、リスクが異なる資産に資金を分散することで、全体のリスクを抑えることができます。

群集心理
多くの人が同じ行動を取ることで、個々の判断が集団に影響される現象。
投資においては、他者に流されて冷静な判断ができなくなることを指し、特に市場が大きく動く際に見られます。

金融教育の重要性と不足

今回の事態から見えてくるのは、日本の金融教育の不足です。

2022年度から高校で金融教育が始まりましたが、資産運用を実際に行う社会人の多くは、そのような教育を受けていません。金融教育の欠如は、投資判断のミスを招き、結果的に多くの人が「往復ビンタ」を食らうリスクを高めています。

資産運用の基本は、長期・分散投資とリスク管理です。

これは、日々の家計管理とも密接に関連しています。
家計管理ができていないと、どれくらいのお金を投資に回して良いのかがわからず、結果としてリスクの高い運用をしてしまう可能性があります。

金融機関と政府の責任

また、金融機関の責任についても考える必要があります。

金融機関は、新NISAのスタートに合わせて、集客キャンペーンを積極的に展開していますが、その中でリスクの高い投資を勧めることがあってはなりません。

「億り人」などの成功例ばかりが取り上げられると、投資に対する期待値が不必要に高まり、現実的なリスクが見落とされる可能性があるのです。

政府も、資産運用立国を掲げるのであれば、真の資産運用教育を推進する必要があります。
家計管理から始まり、長期的な視点での投資の重要性を伝える教育が不可欠です。

億り人（おくりびと）
投資で1億円以上の資産を築いた人。

資産運用立国
政府が掲げる、国民全体が積極的に資産運用を行い、経済成長を支える国家のビジョン。
国民が資産運用を通じて経済に貢献することを目指し、金融教育や制度改革が推進されています。

今後の資産運用のあり方

では、どうすれば「往復ビンタ」を避け、安定した資産運用ができるのでしょうか？

まず、焦らず、長期的な視点で投資を行うことが基本です。短期的な市場の変動に一喜一憂するのではなく、自分の投資計画に忠実に従うことが重要です。

また、家計管理をしっかりと行い、リスク資産にどれだけの資金を投入するかを慎重に決めることが求められます。

家計管理
家庭の収入と支出を管理し、家計を健全に保つこと。
資産運用を行う前に、まず家計をしっかり管理し、どれだけの資金を投資に回せるかを把握することが重要です。

まとめ

株価の乱高下に翻弄されないためには、冷静な判断と正しい金融知識が不可欠です。
「往復ビンタ」を食らわないために、まずは自身の資産運用計画を見直しましょう。焦らず、短期的な利益に飛びつくのではなく、長期的な視点で安定した資産運用を目指すことが重要です。

そして、政府や金融機関も、資産運用を行う個人に対して正しい情報と教育を提供する責任があります。
特に新NISAのような制度が導入されると、多くの人が新たに資産運用を始めますが、その中で「資産運用とは何か」「リスクとは何か」をしっかりと理解してもらうことが重要です。

最後に、これから資産運用を始める方、すでに行っている方へ。

投資は自己責任と言われますが、その責任を果たすためには、まず自分自身が学び続けることが大切です。焦らず、確実にステップを踏んでいくことが、成功への近道です。これからも一緒に学んでいきましょう！

読んでいただき、ありがとうございました！また、次回もお楽しみに！